「 Has my fire really gone out? 」









24時間限定リアルタイム


仕事なんか行きたくない。
毎日でもお父さんの側にいたい。
でもお金稼がなきゃいけない。
生きるのって苦しすぎる。



今日お見舞いに行ったとき、父のせん妄は更に悪化していた。
いきなりよく分からないことを口にする。
今日だと「電話帳が何処かにいった。どこにいったんだ」「いつまで経ってもタクシーが来ない」など。
父の中で起きている出来事をわたしは読み取ることが出来ない。
最初は戸惑ったけど「電話帳はわたしが探しておくよ」「もうちょっとで来るよ」と、父の話に合わせるようになった。
それがいいのか悪いのかはよく分からないけど、あからさまに戸惑う表情を見せるよりかはいいだろう。



父はいつからか食べることを全くやめてしまった。
病院食として出されていた大豆スープやゼリー、ジュースなど口にしやすいものでさえ一切口にしない。
水はたまに口するけど、それすらほとんど欲しがらない。
唯一、無糖のコーヒーだけはたまに飲みたがっていた。
その度にわたしは買いに行っていたけれど、今日はお見舞いに着くと看護師さんが先に買ってきてくれていた。
気さくで優しいその看護師さんはストロー付きのコップにコーヒーを移すと、わたしの手で父に飲ませるように提案してくれた。
看護師さんの前だからか、いつもは何でも自分でしたがる父が珍しく何も言わず、わたしが口に運んだストローからコーヒーを吸い上げた。
いつもよりたくさん飲んでいたので、少しびっくりした。

「娘さんからの愛が詰まってるからね。わたしも○○さんに愛あるけど、娘さんには敵わないからね」

看護師さんからそのセリフを聞いた父は少しだけ笑みを浮かべていた。
少し照れ臭かったのかもしれない。
父の笑顔を見たのは本当に久しぶりだった。
看護師さんには本当に感謝してもしきれない。
恐らくコーヒーだって、売店のシールが貼ってあったから自費で買ってきてくれたものなんだろう。
父だけじゃなくて、わたしの体調にもたまに気を遣ってくれる看護師さんがいて、本当に心ある病棟に入院出来て良かったと思う。



今日の父は今まで以上に動きが激しかった。
いきなりじたばたし出したかと思えば「着替えないといけない。脱がすのを手伝ってくれ」と何度も言った。
わたしが返す言葉に困りながら少し戸惑っていると「早くしてくれ」と苛立ちを露わにした。
どうにかわたしが脱がないように説得すると、落ち着いたのか眠り出した。
最近の父は起きていたかと思うとすぐに眠り出すけれど、その眠り方は見ていてあまり安心するものではない。
目の焦点が合わないかのように徐々に虚ろになり、次第に白目になりながら眠る。
そのうち瞼も閉じるけど。
あの瞬間の父は、どんな気持ちで眠りについているのだろうか。


面会時間も終わりに近付いた頃に、わたしが父を起こして帰ることを告げると、父は「俺も帰る」と言い出した。

「家に帰ってゆっくりしたい」

父はそう言った。
これはきっと、父の本心なんだと思う。
わたしだって実家でお父さんとゆっくりしたいよ。
父をそのまま連れて帰れないことが苦しくて仕方なかった。
わたしが「お父さんも、もう少しで帰れるよ」「またすぐ迎えに来るからちょっとだけ待ってて」と言っても、なかなか納得しなかった。

「俺も帰りたい、一人じゃ帰り方が分からない」

助けを求めるようにじたばたと手を動かし、またしても着替えたがっていた。
わたしに手伝うように急かしてくる。
何度も何度も今日は寝るように説得すると、そのうち父は「わかった」と口にした。
その時点で面会終了時間から10分近く過ぎていたので、わたしは慌てていた。
父は不服そうだったし、まだ動き足りないようだった。
父が黙った瞬間を見計らって、わたしは「じゃあね」と急いで病室を後にした。

わたしはきっと、その時の胸が張り裂けそうな気持ちを一生忘れないと思う。

看護師さんに早く帰るように注意されるのが怖くて、父の気持ちをおざなりにしてしまった気がする。
もう少しだけ、あと1分だけでも側にいてやれば良かったんじゃないか。
そしたら父は落ち着いて眠れていたかも知れない。
父を裏切った感覚に陥ってしまった。

きっと正解なんてないんだろう。
どう頑張ったって何かしら後悔は残るんだろう。
それでもわたしは悔やむことを止められない。

最愛の父が少しでも安らかに過ごせますように。

そう思いながら、わたしは泣くのを堪えて電車に乗ることしか出来なかった。



ランキングにも登録し直して、新しくアルバムとか作ってみたものの全く更新出来てなくてごめんなさい。
別に自分の好きなように更新すればいいんでしょうけど、ランキングに登録した以上はやっぱり人様の目につくことを意識しちゃう。
登録しといて、全く更新がないサイトとか如何なものかと思ってしまう。
そして一定のアクセス数がないことにより、またしてもランキングから自動的に抜ける羽目になる。

何よりここはわたしの最大の心の拠り所でもあったので、また少しずつ更新していきたいとは思います。


父のことですが、残された時間がいよいよ僅かとなりました。
主治医の先生にも余命を宣告されて、今日なんかは看護師さんから電話がかかってきて「いつ容態が急変してもおかしくない状況」と言われました。
今年の1月中旬からずっと入院してたけど、余命宣告されたのは2月の末くらいかな。
ちなみに余命1、2ヶ月と言われましたが、正直わたしの目からはそんなに長くないように思う。
もうほとんど喋れないし、幻覚や幻聴も頻繁に現れて、息をするのも苦しそう。
わたしがお見舞いに行っても、寝ていることがほとんど。
起きていても、せん妄が現れてほとんど会話が成り立たないし、少し性格が荒っぽくなってたまに怒られてしまう。
わたしは1分1秒でも長く一緒にいたいので、父からどれだけあしらわれようが会話が出来なかろうが、面会時間の間ずっと側にいれるだけで幸せなんだけど。


でも正直、家に帰って一人でいると辛くて辛くて仕方がない。
ここ最近は気が付いたら時間が過ぎていて、お見舞いに行く以外は機械のように働いて、随分と無機質な生活になってしまった。
不安な気持ちを並べ出すと、きっと止まらない。
一度吐き出すとその気持ちに飲み込まれてしまいそうだ。
でもきっと、わたしの気持ちもギリギリのところまで来ている。


もともと暗いサイトだったけど、これから更新しようとすると更に酷いことになるんだろうな。
きっと、そのうち死にたい死にたい言い出すんだと思う。
今でもまぁまぁ死にたい。
それでも良ければ、わたしのありのままを覗いてくれたらな、と思います。



長らく更新していませんでしたが、なんとか生きてます。本当になんとか。
父も末期ガンとは思えないほど元気で過ごしています。
それだけでとても幸せなんだと思います。
でも色々失ってしまった気もします。


またちょくちょくここを更新出来たらいいな。

メッセージくれた方、ありがとうございます。目は通していたのですが、今は履歴が消えてしまった上に返事するのも遅すぎると思うので今回は控えます。本当にごめんなさい。わたしみたいなやつを気にかけてもらってすごく嬉しいです。
ここを見ている方もほとんどいないでしょうが、また気の向いたときにでも覗いて頂けたら幸いです。